電気圧力鍋は、自炊初心者にとって非常に便利な調理器具です。
圧力鍋とついているので圧力調理にしか使えない、と思う人もいるかもしれませんが、煮るもの全般に使えます。しかし炒めや焼きはできないので残念ながらコンロいらずとはなりません。
以下に、電気圧力鍋の使い勝手やメリット、デメリットをできることならすべての料理を電気圧力鍋でつくりたいと思っているくらい電気圧力鍋が好きな私の経験を踏まえて紹介します。
電気圧力鍋のメリット
おいしい料理が作れる
電気圧力鍋があれば、初心者でも美味しい料理が作れます。カレーで言えば、にんじんをごろごろ大きめに切っていれても、すごくやわらかく甘くしあがります。ジャガイモも生煮えになるようなことがなく、しっかり火が入ります。
にんじん、ごぼう、イモ類など良く煮ないといけないものを電気圧力鍋で料理したとき、特に違いを感じます。
肉類も柔らかく仕上がるし、生焼けになるようなことがないです。
操作が簡単
操作は簡単、シンプルです。もちろん、いろいろな機能がついている機種もあるので、その機能をすべて使いこなそうとしたら簡単ではないです。
しかし、ついている機能をすべて使う必要はありません。私も圧力調理しか使っていません。
圧力調理のみに限定するならほとんどの機種で、圧力時間を選んで、スタートボタンを押すだけです。
私は肉などしっかり火を通したいときは、圧力時間を10分にして、そこまでしっかり火をいれなくてよい料理の場合は圧力時間を5分にしています。
最適な圧力時間がわかっているなら、それに合わせますが、料理ごとに圧力時間を覚えたり調べたりするのはめんどうなので、2種類だけで済ませています。
今のところ、この使い方で事足りています。失敗したとかひどいことになったことはありません。
ほったらかしで料理が完成する
電気圧力鍋はほったらかし家電なのですが、ほったらかし家電は革命的に便利です。
時間のかかる煮物をしている間、コンロの前に張り付いていなくてよくなるのです。
使い方にもよりますが、20分コンロから目を離さないようにしているより、40分かかってもほったらかし調理のほうが、私は便利だと思います。調理自体に時間はかかっていますが、その40分を別の事に有効利用すればいいだけですから。
失敗しない安心感
電気圧力鍋で調理すると失敗しない安心感があります。最初にセットして、あとは機械におまかせして、ヘタにいじらないのがよいのでしょう。
一方鍋とガスコンロで調理する場合は、調整は自由自在ですが、火力が足りなかったり、時間が足りなかったり、逆に煮込みすぎて水分がなくなってしまったり、焦がしてしまうこともあります。
初心者のうちは失敗してしまうことが多く、それで自炊が嫌になってしまう人もいると思います。
電気圧力鍋を使った場合は、コンロで調理する場合のように、途中で細かい調整はできません。しかし初心者にはそもそも適切に調整することは難しいです。大きな失敗なく確実に調理してくれることのほうがうれしいと思いませんか?
お手頃価格
電気圧力鍋の価格帯は1万円以下から3万円くらいです。3万以上する製品もありますが、1~2万円程度の価格帯で十分な性能の商品が買えます。高価でとても手が出ないという価格ではないですよね。
電気圧力鍋を使うことで得られるメリットを考えると、それだけのお金を使う価値はあると感じています。
電気圧力鍋のデメリット
多くの人にとってはいい買い物になるはずの電気圧力鍋ですが、欠点、デメリットはあります。
買ってしまってから後悔しないように買う前に確認しておきましょう。
家電が1つ増える
当たり前ですが、家電が1つ増えます。
電気圧力鍋に限った話ではありませんが、家電が増えることで以下のようなデメリットがあります。
- 設置場所が必要
- 消費電力が増える
- 使い方を覚える必要がある
- 家族が反対する
問題ない人には何の問題もないですが、家庭環境によっては解決が難しい場合があります。
しかし、デメリットを解消する努力を上回るメリットがあると思います。
「購入断念」や「買ったものの使わない」ようなことにならないように購入前に検討しておきましょう。
調理に時間がかかる
圧力なべの性質上、調理する前に圧力を高めて、調理が終わったら圧力を抜くという工程があります。
圧力時間を1~10分に設定した場合、材料を入れてから調理が終わるまでは40分~1時間程度かかります。圧力調理0~1分のゆで卵でも20分くらいはかかっていると思います。
なので作ってすぐ食べたい、というようなときは向いていないのです。
圧力調理ということで、コンロと鍋で煮ていたら、もっと時間がかかる料理が短時間でできた、という場面もあると思います。しかし、そんな長時間かかる料理ばかりする人もいないと思うので、電気圧力鍋を使うようになったら、時間がかかるようになったと感じる人のほうが多いと思います。
炒める、焼くができない
電気が圧力鍋の得意分野は煮ることです。逆にいうとそれしかできません。(機種によっては他のこともできますが、私は煮ることのおまけくらいに考えています)
電気が圧力鍋でいろいろ作ろうとすると、
細かい調整ができない
基本的にボタン一つで調理開始で、完成するまでほったらかしの家電なので、逆にあれしてこれしてのような柔軟な操作や、細かい調整したい人には向いていません。
電気圧力鍋機能に加えてかき混ぜて炒めができるような家電もありますが、そこまでいくと電気圧力鍋の範疇を超えていると考えています。私見ですが。
価格帯も5~7万くらいになると思います。
最後に
電気圧力鍋はとても便利で自炊初心者の強い味方になります。
デメリットをどうしても、受け入れられない人以外は、ぜひ購入して有効活用してほしいです。
十分お値段以上の価値があります。
一度も試していない人はぜひ購入を検討してみてください。